朝夏まなと主演「ローマの休日」@帝国劇場の個人的感想
珍しく、2日連続の更新です。
朝夏まなとさんがアン王女を演じる、ミュージカル「ローマの休日」を観劇してきました。他のキャスト組み合わせは、新聞記者のジョーが加藤和樹さん、カメラマンのアーヴィングが太田基裕さんです。
帝国劇場に入るのも初めて!重厚感があって格調高いですね~。
非日常感を感じられて、「今から観るぞ」という気持ちが盛り上がります。
作品の感想:映画の思い出が色づいていく、贅沢な観劇体験
今回、オリジナルの映画があまりに名作のため、「ストーリーをよく知っている作品を改めてミュージカルで観た時、どんな感じなんだろう?」と思いながら観劇に臨みました。
幕が開いて、朝夏まなとさんが白いドレスで登場した時から、今まで観劇時に感じたことのない、不思議な感覚にとらわれました。
頭の中で、モノクロのあのオリジナル映画が、どんどん色づきながら上映されているような…
そして、キャストの皆さんのお芝居や歌、音楽に身を委ねるうち、もともと自分の中にあったオリジナル映画の作品世界と融合し、「ローマの休日」という作品世界がとても深く、豊かなものになっていくのを感じました。
2幕では、映画を観た当時は理解しきれなかったアン王女やジョーの気持ちが痛いほどわかり、泣きすぎて窒息しそうになりました(マスクをして泣くと、鼻がすごい勢いで詰まりませんか?)。
本当に、美しくて、あたたかくて、ときめいて、切なくなる、とっても素敵なミュージカルでした。
キャスト別感想:お似合いすぎる主役カップル
主なキャスト別感想です。
朝夏さんのアン王女、とにかく最初の登場時からめちゃくちゃ輝いてました…美しかった…。
あの超絶スタイルなので、朝夏さんのアン王女は、オードリーよりも気持ち精神年齢高め、とにかく高貴な感じです。一方、年相応に世俗的なことにも興味がある感じも上手に演じられていて、とてもキュートで魅力的でした。
今回、かなり高音域の歌が多いこともあり、歌に関しては発展途上かもしれません。
でも(ファンなので贔屓目があるかもしれませんが)、すごく歌から心情が伝わってきて、純粋に「素敵な歌だな」と思いました。特に、アン王女が大使館に戻って歌うソロには泣かされました。
加藤さんのジョーは、すごく「現実の男性」という感じがして良かったです。
色々打算的なところもあるけれど、アン王女のことを心から愛していると気付き、手放したくないと思う。一方で、自分の足で歩き始めたアン王女のため、現実と感情に折り合いをつけて、彼女への想いは自分の胸にしまいこむ…
そういったジョーの心情が伝わってきて、これまた泣かされました。歌もダンスも、安心して観てられましたね。
そして、朝夏さんと加藤さんの並びが、とってもお似合いで、二人が恋に落ちていく過程がとても自然に感じられました。
アーヴィング役の太田さんは、歌がお上手!加藤さんとの息もぴったりで、コメディ部分を大いに盛り上げてくれました。
ミュージカルでの活躍が続く宝塚OG
今回観劇して、朝夏さんの新たな魅力を発見し、次回作がまた楽しみになりました。宝塚OGは、直近の元トップスターですと明日海りおさん主演の「ポーの一族」や紅ゆずるさん主演「エニシング・ゴーズ」の予定が発表されています。こうしたメンバーに加え、来年には望海さん、真彩さんが加わるかと思うと、ますますミュージカル界での活躍が進みそうですね。
宝塚OGさんが卒業後もさらに輝くためにも、ミュージカル界が徐々にコロナ前の活気を取り戻してほしいなあ…と願うばかりです。
さてさて、次の観劇は、凪七瑠海さんのバウコンサート「パッション・ダムール」です!
最近すっかりご贔屓になった凪七さんが、ロマンチック・レビューの世界をどう魅せてくれるのか…ものすごく楽しみです!
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