「Gang Showman」@シアタークリエの個人的感想
先日、とっても久しぶりに宝塚以外のミュージカルを観てきました!
「Gang Showman」@シアタークリエ。シアタークリエは昨年秋の「Little Women」以来ですので、約1年ぶりですね…
妃海風さんと花乃まりあさんという、元トップ娘役のお二人が出演なさるということで気になってとったチケットですが、満足感高かったです。こんな作品が観たいと思ってた!
コロナ禍を逆手にとった発想・演出
あらすじは以下の通り。
もともとはタップダンスの第一人者である、玉野和紀さんの舞台が違う形でスケジューリングされていたのですが、コロナ禍を受けて急遽、全く違う作品を作り上げたそう。
「潔癖症のギャング」を主役にした1幕もののミュージカルにすることで、舞台上で出演間の距離を確保するのを自然に見せる発想の転換にうなりました。
主なキャスト別感想:出演者全員に見せ場たっぷり
お話は基本的にはハートウォーミング・コメディ。とにかく出演者全員が歌い続け踊り続けるので、「ミュージカル観た!」という満足感が高かったです。
最もメインのキャラといっていい、潔癖症のギャング「ジェームズ」役の屋良朝幸さんは眼力とダンスのキレが素晴らしかった。
玉野さん(フランク)と中山秀征(ロバート)さんは、ロバートの娘であるメアリーが、父の死後継いだクラブ「club smile」を守るのを手助けするゴースト。温かい雰囲気で素敵でしたし、何より玉野さんのタップダンスは軽やかで目を奪われました。
そのメアリー役は平野綾さん。いやーー、歌、すごくうまかったです。笑いの場面で表情がオーバーになりがちなのがちょい気になったけど、お芝居もうまい。ラストシーンは涙、涙でした。
「club smile」で働くショーガール、パトリシアが花乃まりあさん。ZIPで拝見する、「綺麗で清潔感があるお姉さん」の雰囲気は残しつつ、コメディの演技で笑わせてくれました。歌声も、さすが綺麗!
もうひとりの元トップ娘役である、別の店の人気ストリップガールのリンダが妃海風さん。個人的に、妃海さんはキュートなイメージが強かったので、ゴージャス&セクシーなリンダへの変身っぷりがとても印象的でした!最初出てきた時、「これ、妃海さんだよね?」としばらく自分の目を疑ったくらい。とっても良かったです。
また、「club smile」の従業員でパトリシアに思いを寄せる「ロバート」(メアリーの父親と同名)役の入野さんも歌で聴かせてくれましたねえ~。
急遽新しく作った作品だからか、各キャラクターにキャストがぴったりはまっている上、各キャラに十分な見せ場があるのがよかったです。
気になる作品は観に行くことにした
この「Gang Showman」、劇場内の座席は、最前列をあけた上での1席おきでした。観客側としては大変見やすかったですが、やはり催行側の利益を心配してしまいます。
現在、色んな事情で、劇場で観劇したくともできない方がたくさんいらっしゃいます。私はたまたま、観劇しようと思えばできる環境ですので、自分にパワーをくれる舞台芸術を少しでも支援するため、これからは気になる作品はできるだけ観に行くことにしようと思いました。(まあ、仕事や家庭の関係で、月2回が限度なのですが…)
さて、10月はまぁ様の「ローマの休日」と、凪七さんのバウコンサート「パッション・ダムール」と観劇予定が続きます。
体調管理に気をつけつつ、しっかりと目と耳にやきつけてきたいと思います!
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