カーテンコール:にわかファンのヅカブログ

にわかヅカファンが、観劇感想や人事についての戯言を気ままに語ってます。全組鑑賞派ですが、特に雪組贔屓。

凪七瑠海コンサート「パッション・ダムール ~愛の夢~」の個人的感想

開催決定が発表されてから指折り楽しみにしてきた、専科凪七瑠海さんのコンサート「パッション・ダムール ~愛の夢~」を思い切って観に行きました!



感動が薄れないうちに、感想を書いておこうと思います…が、今回は完全にファン目線の記事なので、若干暑苦しいかもしれません。。。



バウホールは初めて。こじんまりしていますが舞台は意外と広く感じられ、舞台の世界にどっぷり集中できました。



ちなみに大劇場も観劇したかったのですが、時間の都合で断念。
東宝で観るのを楽しみにしています。


美とときめきだけで構成された80分間:とにかく楽しい


「ロマンチック・レビュー」シリーズの岡田敬二先生が演出されたこのコンサート。
「ロマンチック・レビュー」は「シトラスの風」くらいしかきちんと観たことがなかったので、「知らない曲が多くてついていけないのでは…」と若干懸念していたのですが、



まったくの杞憂でした!!めっちゃ楽しかった~!!!



構成にメリハリが効いていて、メインの凪七さんはとにかく歌っても踊ってもカッコよく、雪組生は歌ウマには歌の、ダンス上手にはダンスの見せ場が適材適所で与えられている。


男役はキザでカッコよく、娘役は可憐で美しく、セクシーな場面も品を失わない。


私が宝塚で好きなエッセンスが凝縮されており、本当にあっという間の80分(1幕、2幕各40分)でした。


場面ごとの感想

1幕

スカイステージの「NOW ON STAGE」でもかなり内容に触れられておりますが、以降かなりがっつりネタバレとなりますのでご注意ください。




1幕は、スパニッシュなプロローグからスタート。真っ赤な凪七さんと雪組生が主題歌「パッション・ダムール」にのせ、初っ端からエネルギー全開で歌い踊ります。



そこから凪七さんの歌をはさみ、「ネオ・ダンディズム!」からのガウチョの場面へ。


この冒頭で、雪組の壮海はるまさん、愛陽みちさんの若いお二人が歌った歌が個人的に思い入れのある曲だったので気分があがりました!
壮海さん、今回はじめてちゃんと認識したのですが、歌声が素敵だな~と思いました!愛陽さんは初々しくかわいい…



その後、ガウチョ姿の凪七さんが登場し、群舞に展開するのですが…この凪七さんのガウチョ姿、スタイルが異次元でした。ええ。


眞ノ宮さんや懸さんが、ダンスの合間に娘役といちゃいちゃしていたのが、物語を感じさせてよかったです。
眞ノ宮くんは本当にイケメンでした。
娘役のラテンなスカートさばきも楽しかった!



次は、有栖妃華さんと莉奈くるみさんのお歌(有栖さん、超絶歌うまで、お化粧も上手でお人形みたいでした!)を経て、あ「アムール、それは…」から妖精の森。


雪娘たちが、ふわふわでパステルカラーの妖精ドレスを着てキャピキャピ(死語)しているのですが、これがめっちゃかわいくて…!


ナウオンでも話題に出てましたが、近年の雪組のレビューでこうした夢々しい場面ってありませんものね。雪娘たちの、新たな魅力を再発見できました。


そこに凪七さん王子が現れて、主に星奈さんとたわむれます。
星奈さん、かわいいのは知っていましたが、今回本当にかわいかったです。こういう「無垢なお嬢様」系がとってもお似合い!凪七さんとの並びも良かったですね~。



そして、男役3名(天月翼さん、叶ゆうりさん、汐聖風美さん)が小粋に歌った後、私でも知っている「ル・ポァゾン」から「愛の誘惑」を懸さんがソロで歌います。


懸さん、今回は2番手格として本当に存在感がありました。
のびのびとしたダンスと比べると、歌はやはりまだこれからかと思うのですが、基本的に適材適所だったこのコンサートで歌の場面を与えられていることが期待の現れだと思いました。



その懸さんから、凪七さんにバトンが渡され、男役群舞「Bad Power」の場面へ。ここ、だんだんテンポアップしていくダンスが盛り上がるので、配信でもう一度じっくり観たいです。


その後、凪七さんが娘役をたぶらかしつつ彩みちるさんと絡む「Gigolo」の場面。この場面の凪七さんの「悪い男」っぷりが素敵だった…。そして、彩さんが、セクシーかつキュートでした!彩さんは、相手役の男役さんの魅力を倍増させますよね~。歌を担当した希良々うみちゃんも、パンチのある歌声で良かったです!



叶ゆうりさんの「Smile」でつなぎ(明るくて良かったです!)、1幕の締めは男役5人白燕尾での「All by myself」。



白い衣装がめちゃくちゃ似合う凪七さんの歌唱が、本当に素晴らしかったです。泣きました。


2幕


1幕でもすでに胸いっぱいだったのですが、2幕がさらにすごくて…



幕開けは懸さんと眞ノ宮さんの、男役同士のタンゴ。カッコイイとしか言いようがありません。



そこから「ダンディズム!」の「paradiso」の場面に移るのですが、これがほんっとーにかっこよかった!!!


太いストライプスーツにハットの男役が、羽山紀代美先生の振り付けでオラオラと踊る…その真中に、これまた悪い顔をした凪七さんがいる…
ここは本当に天国かと思いました。


1幕の「Gigolo」の場面でも思いましたが、「凪七さんって悪い男役もこんなに色っぽくて上手なんだ」と驚きました。
凪七さんは拝見するたびに男役としての魅力が増しているのがすごい、と思います。



そこから、大きなつばつき帽子をかぶった有栖さんのソロ歌唱。これがまた、会場を支配する歌声で、聴き入ってしまいました。
今回、有栖さんが実力に見合う場を与えられていて、とても印象的でした。



次に、「学生王子」の場面へ。こちらでは雪組の男役も王子様チックな水色の軍服になり、娘役はドレス姿。
それだけも夢の世界なのですが、白軍服の凪七さんが登場すると、あまりのまばゆさに、またしても「ここは天国か」と思いました。


ここでも、星奈さん(令嬢)が持ち味を発揮し、凪七さんと夢々しくダンス。
二人の雰囲気が甘く優しく、本当に昔の少女漫画のようで素敵でした…



「夢・アモール」を天月翼さんと千風カレンさんが情感たっぷりに歌い上げ(素晴らしかった!)、懸さんが若者らしく「SHE」を歌い、のびやかにダンスします。
懸さんは言わずもがなのダンス上手ですが、特にこういったクラシックなダンスがお得意なのかな、と思いました。
とっても優雅かつダイナミックでしたね。



その後「愛の夢」で黒燕尾が始まります。



凪七さんは2016年のディナーショーでも「熱愛のボレロ」を歌っていますが、歌の進化・深化がすごかったです…。


そして、黒燕尾は、神々しく美しかったです…


おそらく、凪七さんが黒燕尾の0番を務められるのって、長いキャリアの中で初めてなんじゃないかな?(「蘭陵王」フィナーレでは黒燕尾なかったので)
私のようなファンが観たかった凪七さんがそこにいて、心から感動しました。


周りの雪組生たちも本当に素敵で、凪七さんと雪組生が見つめ合う雰囲気がとにかく温かく、このコンサートが無事開催されたこと、それを生で観劇できたことに心から感謝しました。



黒燕尾の後、日替わりトークタイムで、カーテンコールとなります。
トークもおもしろかったのですが、ここまでの感想で力尽きたので、千秋楽ライブ配信の感想記事のときに書けたら書こうと思います!


是非またやってほしい好企画!


今回のコンサート、「ロマンチック・レビュー」に疎い私でも120%楽しめましたし、他の方の感想を拝見してもなかなか好評のようです。


お芝居ももちろん大好きですが、下級生の見せ場がたくさんあるレビュー別箱って盛り上がりますね!
古き良き宝塚を伝えていくためにも、こうしたロマンチック・コンサート、是非また企画してほしいな、と思いました。


25日の千秋楽配信も、とっても楽しみです!